初頭効果と新近性効果に対する作動記憶容量の役割

DOI
  • 佐々木 尚
    慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The role of working memory capacity in the primacy effect and the recency effect
  • When delay was inserted
  • 遅延時間を入れた場合

抄録

本研究の目的は,単語の自由再生,順唱,逆唱において学習フェーズと再生フェーズ間に遅延時間を設けた場合,初頭効果と新近性効果に対して作動記憶容量の個人差が果たす役割を検討することであった。作動記憶容量は単語スパンテストとリスニングスパンテストによって測定された。また,遅延時間は,漢字テストによって生み出された。この実験の結果,新近性効果に対するリスニングスパンテストの予測力は有意ではないことがわかった。代わりに,順唱条件においてリスニングスパンテストと初頭効果は負の相関関係を持つことがわかった。この結果は,低い制御機能を持つ被験者は強い初頭効果を持つことを示唆した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680653539712
  • NII論文ID
    130005036322
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2008.0.59.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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