評価の変化が時間的距離感に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Evaluation Change on Subjective Temporal Distance
説明
ある出来事を思い出したとき,我々は,「もうそんなにたったのか」もしくは「まだそれだけしかたっていないのか」と感じることがある。この感覚は,主観的な時間的経過時間と呼ばれ,先行研究によって様々な要因の関与があきらかにされている。 本研究では,その主観的な時間的距離における出来事の評価変化の重要性を検討した。 実験の結果,出来事が現在の自己にとってポジティブであってもネガティブであっても,評価が変化すると主観的経過時間は短くなることを示している。さらに,評価自体の変化だけでなく,同一評価内の評価の度合いの変化も主観的な時間的距離に評価自体の変化と同様に影響を及ぼすことも示している。 最後に,本実験の結果をもとに,主観的な時間的距離と自伝的記憶の指示機能との関係に言及し,主観的な時間的距離の発生メカニズムについて考察した。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2008 (0), 132-132, 2008
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680653847040
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- NII論文ID
- 130005036272
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可