音色が長期的な記憶現象に与える影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The effects of tones on long-term memory
- :the perceptual specificity effects of implicit memory
- ―潜在記憶の知覚的特性の検討―
説明
本研究ではメロディの音色情報が長期保持されるか否か検討することを目的とする。上田・寺澤(2007)では,ランダムに作成されたメロディの情報が数か月単位で長期に保持されることが報告されており,そのような現象は潜在記憶の現れと解釈される。視覚情報に関する潜在記憶課題は知覚的・物理的特徴の操作に敏感であることが知られているが,メロディの潜在記憶の知覚的特徴を検討したPeretz et al.(1998)やWarker & Halpern(2005)では,音色の操作による効果が検出されていない。本研究では音色の操作が長期的な記憶現象に与える影響を検討した。実験の結果,長期的な記憶現象は検出されたが,音色を操作した条件と操作していない条件間で違いは先行研究と一貫してみられなかった。メロディの音色は長期に保持されない可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2008 (0), 102-102, 2008
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680653863552
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- NII論文ID
- 130005036239
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可