視覚障害者のための触地図作成システムの開発

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タイトル別名
  • 触地図への道路種別とランドマークの付与

抄録

1.背景<br> 視覚障害者用の触地図を作成する方法としてサーモフォーム,立体コピー,点字プリンタなどがある。しかし,いずれの方法も原型あるいは原図の作成段階で,晴眼者の関与が求められる.そこで我々は,視覚障害者の自立的活動のために,国内の任意の地点の触地図を視覚障害者自身が作成できるシステムの開発を行っている.<br> <br> 2.これまでの経過<br> これまでに,日本国内の任意の地点の触地図を出力できるシステムをWebアプリケーションとして実装し,公開してきた.このシステムはスクリーンリーダを使って操作することができる.触地図として出力したい場所の地名や施設名,住所をユーザが入力することで触地図の原図を自動的に生成する.生成された原図をカプセルペーパに印刷して立体コピー現像機にかけることで触地図が完成する.触地図には道路,線路,駅,水域が描かれる. 開発したシステムについて意見を広く集めるため,サイトワールド2008に出品した.また少人数の視覚障害者からより詳細な意見の聞き取りを行うためのワークショップを2回開催した.<br> <br> 3.今回の提案<br> 比較的多くの人から,システムの改善意見として挙げられたのが,「線の太さで道路種別を表現する」と「ランドマークの表示」である.今回はこれらの意見をシステムに取り込み実装した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680654748288
  • NII論文ID
    130007008098
  • DOI
    10.11507/jarvi.18.0.48.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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