視覚障害者のための触地図作成システムの開発

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タイトル別名
  • 点図触地図出力機能の実装

抄録

【背景】<BR>  私たちが現在開発している触地図自動作成システム(Tactile Map Automatic Creating System:TMACS)は,Webベースのアプリケーションである.任意の地点の住所を入力すると触地図の原図が作成される.これを一般のプリンタでマイクロカプセルペーパーという特殊な用紙に印刷し,更に立体コピー機にかけることで触地図が生成される.このシステムの使い勝手を視覚障害者に評価してもらう中で,立体コピー機で作る触地図だけでなく点字プリンタで作る触地図も触りたいという要望があり,点図触地図の開発に取り組み始めた.<BR> 【概要】<BR>  現在はまだ開発中であるが,完成後の点図触地図の作り方は次のようになる.点図触地図の作成はインターネットと点字プリンタに接続されたパソコンで行う.まず初めにTMACSのサイト(http://tmaps.eng.niigata-u.ac.jp/tmaps-devel/)にアクセスする.次に,出発地・目的地(省略可能)を入力するテキストボックスに触地図として出力したい住所や地名を指定し,検索・出力する.出力するとファイルが2種類ダウンロードされる.一つはEDELファイルである.EDELは点図の作成・編集ができるフリーソフトであり,EDELファイルで触地図を提供することにより触地図の編集ができる.もう一つは触地図の原図となる画像ファイル(png)である.このファイルを独自に開発したソフトで読込み,点字プリンタに直接出力することにより触地図が生成される.このソフトはEDELで生じる線の歪みという問題を解消している.触図を印刷できる点字プリンタは(株)JTRのESA 721である.<BR>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680655663232
  • NII論文ID
    130007008165
  • DOI
    10.11507/jarvi.19.0.49.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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