輸入穀類のカビ汚染状況、及び電解生成水によるゼアラレノンおよびフモニシンB1の分解
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of mold contamination of imported cereals and decomposition of Zearalenon and Fumonisin B1 by electrolytic refining water
抄録
<目的> 市販の輸入穀類、種実類についてカビの汚染状況を調査し、検出したカビについてはマイコトキシン産生性の確認を行った。 また、フザリウムが産生する可能性があるゼアラレノンおよびフモニシンB1について次亜塩素酸水、強アルカリ性水、アルカリ水(調理用)によって分解できるかを検討した。<BR><方法> カビ汚染状況に関しては、穀粒培養法及び希釈分散培養法で検出した。検出されたAspergillus flavus菌株についてはアフラトキシン産生を、Fusarium菌株については、デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)、ゼアラレノン(ZEN)産生をそれぞれ薄層クロマトグラフィーで検討した。産生が確認された試料は高速液体クロマトグラフィーで定性及び定量を行った。ゼアラレノンおよびフモニシンB1の分解については、それぞれ標準品について次亜塩素酸水、強アルカリ性電解水、アルカリ水(調理用)を加え、それぞれ30秒、2、4、6、10および15分間置いたものを高速液体クロマトグラフィーで経時的に定量した。<BR><結果> ピスタチオ、ハトムギ、麦シリアル飲料は比較的カビの汚染率が高く、種類も多種多様であった。ハトムギでアフラトキシンB1が30ppb検出されたものがあった。コーングリッツから検出されたFusarium菌株からはDON,NIV,ZENいずれも検出されなかった。ゼアラレノンおよびフモニシンB1の分解は、次亜塩素酸水、強アルカリ性水、アルカリ水(調理用)いずれも減少した。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 18 (0), 95-95, 2006
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680666116992
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- NII論文ID
- 130007010272
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可