女学生の家庭における魚介類の摂取状況と和・洋・中料理への利用状況
書誌事項
- タイトル別名
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- Daily Consumption of Fish and Shellfish and Cooking Situation in Japanese,Western,and Chinese Dishes.
- -Based on an Investigation of Meals in Home of Women Students of our University in Saitama and the Northern Area of Tokyo-
- -埼玉・東京北部における調査より-
抄録
【目的】周囲を海に囲まれた日本は、季節ごとに漁獲される魚介類の種類が多く、歴史的にも、魚は日本人の身近な食材となっている。しかし近年では、若年層の魚離れが指摘されており、 国民栄養調査では30歳代以下で、 肉類の摂取量が魚介類を上回っている。 そこで、 女子大学生の家庭を対象に、魚介類に関するアンケートを行い、 魚種別摂取状況と家庭における和・洋・中の料理への出現状況について、調査を行ったので報告する。<br>【方法】調査対象は、東京家政大学栄養学科ならびに同短期大学部栄養科に在籍し、埼玉県・東京北部地域に10年以上居住する学生の家庭における、主たる調理担当者216名である。アンケートは、魚調査研究会での統一形式にして留め置き法(一部聞き取り法)で実施した。調査時期は2003年7月_から_2004年4月である。<br>【結果】食事で出現頻度の高い魚介類上位5種は、鮭、鰺、鯖、さんま、いかであった。これらは日本各地で容易に購入できる大衆魚であり、季節を問わず日常的に食されている魚である。これには近年の冷凍技術の発達や海外からの輸入量の増加で、年間をとおして豊富に出回っている背景がある。上記魚別に、本調査家庭における和・洋・中別料理の出現状況をみると、1位の鮭は和風の焼き物が特に多く、次いでムニエル、ホイル焼き、フライと洋風料理によく使われている。2位の鰺と4位のさんまもやはり焼き魚への利用が多い。3位の鯖は、みそ煮、塩焼き、刺身、しょうゆ煮と種々の和風料理に使われていた。いかも刺身、煮物、天ぷらと和風料理が上位を占めた。その他の魚介類の利用状況からも、魚介類は家庭における和風料理において今も欠かせない食材であることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 16 (0), 168-168, 2004
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680667661952
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- NII論文ID
- 130007012829
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可