Analysis of nutritional composition and antioxidant activity in each parts of lotus roots

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  • レンコンの節・部位ごとにおける栄養成分および抗酸化性評価

Description

【目的】佐賀県の特産物であるレンコンは、通常4~6節からなり、一般的に外見や味が良くないと言われている下位節部位の廃棄率が高く、その有効利用が望まれている。一方、ポリフェノール含量は、良品質なレンコンに比べて、廃棄処分されている未利用な規格外レンコンで高い傾向がある。そこで、本研究では、レンコンの未利用部位を機能性食品として有効利用するために、レンコンを節または部位(皮、実、節)ごとに分け、栄養成分および抗酸化活性について調べた。<br>【方法】佐賀県白石町で栽培されたレンコン(品種:金澄8号)を試料として用いた。6節からなるレンコン3本を各節ごとに分け、乾燥粉末を調製し、水分、タンパク質、アミノ酸、デンプン、ポリフェノール含量および抗酸化活性(DPPH法)を測定した。また、皮、実、節の部位ごとに分けたレンコンについても同様に分析を行なった。<br>【結果】節ごとに分析した結果、ポリフェノール量および抗酸化活性は、下位節(6節)で最も高かった。タンパク質含量は、上位節(1節)から下位節になるに従って低下した。デンプン含量は、6節で顕著に低値を示し、他の1~5節で大差は認められなかった。アミノ酸組成については、上位節側でアスパラギン酸が少なく、アルギニンおよびアラニンは多い傾向が認められた。部位ごとのポリフェノール量は、実に比べて皮で約2倍、節で約5倍の値を示し、抗酸化活性についても同様の傾向が認められた。したがって、レンコンは節や部位ごとで成分含量が異なり、特に未利用な下位節や節部分は、抗酸化性を有するポリフェノールの含量が多く、機能性食品の原料として有用性が高い可能性が示唆された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680668656896
  • NII Article ID
    130005481208
  • DOI
    10.11402/ajscs.26.0_109
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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