Study for Cultural Heritage in Ethnic Geography

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  • エスニック文化継承研究の課題と地理学

Description

<BR> グローバル化に伴う移民の増大とそれに付随する文化摩擦・対立は、多くの国・地域で政治・社会問題となっている。そこにはエスニック集団内で保持され継承されてきた言語・宗教をはじめとするエスニック文化の多様性と異質性が存在し、異文化共存のあり方が模索されている。一方、グローバル化の急速な進展は、エスニック文化を変容させ、それ自体をグローバルな存在へと変化させつつある。エスニック文化はあまりに包括的な概念でかつ不可視的要素が多いだけに、客観的・全体的把握は困難を極める。とりわけ客観性を重んじる地理学において、エスニック文化やエスニック・アイデンティティに関する議論は活発とはいえない。しかしながらエスニック文化は、社会環境の変化や世代交代とともに形をかえながらも、常に新たな意味を付与され実践・継承されていく。とりわけグローバル化の進展は、エスニック文化への志向を一層強化しているようにもみえる。<BR> そこで本報告では、エスニック文化の今日的状況とその意味について、北米の日系社会を事例として考察し、エスニック文化の概念とその地理学的アプローチの有効性についての検討を行うこととする。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680668679168
  • NII Article ID
    130007014205
  • DOI
    10.14866/ajg.2007s.0.229.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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