GISプロフェッショナル

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  • GIS professional Certification

抄録

1.GIS技術資格の必要性21世紀の地域情報化社会においてGISの技術者養成と大学におけるGIS教育・研究の充実は,社会的な急務といえる。ISO/TC211において、GIS International Licenseがカナダから提案され,国際的なGIS技術資格が問題となった。GISビジネスの分野でもGISコーディネーターやGISマネ_-_ジャーなどの職種が増えつつあるが、一方で中高年のGIS技術者のリストラと起業・再就職問題も深刻な社会問題となっている。GISビジネスは,知識集約型のSmall Businessであるため,ベンチャー企業の設立にとってもGIS技術評価の尺度が必要になる。また、大学の構造改革の中で,新研究領域に適した学科再編が行われ,大学教育におけるGIS技術者の資格認定は,この分野の新規創設にも重要なインパクトを与える。 GIS技術資格制度創設の目的は、21世紀の電子政府・電子国土時代の基盤を支え、高度情報化情報化社会を担う多くの技術者が企業名や組織規模に拘束されることなく、その知識や技術によって公正な雇用が確保され、1人でも起業が可能な知識集約型情報産業(GIS産業)を発展させることにある。 世界的な国際資格制度の潮流として個人の技術能力を公に認定する技術資格認定制度と継続教育が、大学と学術団体などが連携して発展させている場合が多い。海外においても大学におけるGISコースの設置だけでなく、GIS関連学会によるGIS Certificate プログラムが発展してきた。2、米国のGIS専門職種 米国では1993年に米国労働省が「GIS Specialist、 GIS Professional」を職業分類に加え、GIS技術者育成コースが全米の大学に多数のGISコースを開設させた。すでに1998年段階で全米に700のGIS教育コースがヨーロッパでも500のGIS教育コースがある。 1990年初頭、米国でGISのSをScienceとする新学問分野として地理情報科学が提唱され11の学問分野からなる大学コラボレーションとして地理情報科学大学連合(UCGIA)が1994年に創設された。米国では、GISの技術資格について、大学のGIS資格認定カリキュラムがあり、政府機関や民間機関で実技指導を受けるGISインターンの制度もある。また,最近では,GIS関連学会(URISAやASPRS等)でもGIS技術資格認定が実現され、英国においても地理情報学会(AGI)が、GIS専門家養成継続プログラム(CPD)を作成した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680669553024
  • NII論文ID
    130007015374
  • DOI
    10.14866/ajg.2005s.0.112.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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