女子学生の弁当に対する意識調査

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タイトル別名
  • An attitude survey of female university students on boxed lunch

抄録

【目的】近年、景気の停滞が続き、食費節約のため、外食を控え弁当を持参する傾向が高まりつつある。また、海外においても経済性や健康志向から機能的な日本の弁当箱に注目が集まっている。そのような背景から、女子学生がどのような弁当箱を持参しているか、また弁当に関する意識および実態を把握することを目的とした。<BR> 【方法】調査時期は2009年、大学1年の女子学生72名を対象として昼食時における弁当持参の状況、弁当に対する意識に関するアンケート調査を実施した。<BR> 【結果】アンケート結果より、72%の学生が弁当を持参しており、持参する理由として経済的、節約になる、が77%と非常に高く、次いで体に良い、栄養のバランスが良いとの回答が13%であった。一方、弁当を持参しない理由として、作る、弁当箱を洗うのが面倒30%、作る暇がない30%であった。弁当を自分で作る学生は47%、家族に作ってもらう学生は52%と、大学生になっても未だ家族に弁当を作ってもらう学生が多くみられた。弁当箱の形(1段あるいは2段重ね式)に関しては、1段式が40%、2段式が57%とやや2段式が多く、1段式の理由として、2段だと量が多すぎる、1段だと荷物にならないなどがあげられ、2段式の理由は、おかずとご飯を分けたい、2段の方がたくさんの量が入るといったことがあげられた。弁当で一番気を使うことは、栄養面38%、衛生面29%、金銭面25%となり、節約や栄養バランスを目的で持参する学生が多い割に、衛生面を重視している学生が多いことがわかった。弁当箱への希望として、保温性のある、密閉性が高い、汁物が入る弁当箱、などが多くあげられた。このような弁当箱は既に市場に出回っており購入は可能であるが高価なものが多く、実際には既に家にあるもの、あるいは手軽に購入できる価格の弁当箱の利用が多いことが示唆された。<BR>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680669944064
  • NII論文ID
    130007016090
  • DOI
    10.11402/ajscs.23.0.160.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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