食物アレルギーの座学と実習が学生に与えた教育的効果

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書誌事項

タイトル別名
  • Educational effects of lectures and practices of food allergy, that was given to students.
  • オリジナルバースデーケーキ
  • Original birthday cake making.

抄録

【目的】食物アレルギーに配慮が必要な人が多くなり、本学科入学の動機のひとつに食物アレルギーに配慮した菓子づくりがあげられる。選択授業である栄養学各論の履修者は2年生12名で、座学で学んだアレルギーの知識を応用し実践できる力を習得できるよう、各自オリジナルレシピを考え製品を仕上げた。この取り組みを通じて、どのような教育的効果が得られたか検討した。<br>【方法】(1)座学で食物アレルギーのアレルゲンや身体症状等について学習した。(2)食物アレルギーに配慮した市販のケーキを購入し試食した。(3)「厚生労働科学研究班による食物アレルギーの栄養指導の手引き2011」を参考に、アレルギー特定原材料(卵・乳・小麦・そば・落花生・かに・えび)を使用しないオリジナルレシピを各自作成し、製品を完成させた。(4)完成した製品を学科教員および助手9名で試食し評価した。(5)後日、学生にアンケート調査を実施した。<br>【結果】(1)スポンジケーキ11製品とムース1製品が完成した。 (2)教員による評価は1位“いちごのチョコムース”、2位“チョコレートケーキ”、3位“栗の抹茶ショートケーキ”、“いちごのケーキ”であった。(3)アンケート回収数は9通で、結果は①オリジナルレシピの考案および菓子作りは楽しいと答えた人が9名(100%)で、手間がかかると回答した人は4名(44.4%)であった。②感想は、“やりがいがあった”“感動した”“達成感があった”“うまくいかなくて悔しかった”であった。③履修して“アレルギーの人の気持ちがわかり気にするようになった”“調べ考える力が身についた”“自分から行動する意識が高まった”“成分表示を見るようになった”の行動の変化があげられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680670055552
  • NII論文ID
    130005489648
  • DOI
    10.11402/ajscs.27.0_197
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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