開封後における粉製品の保存状況とダニ繁殖率との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- The relationship between preservation and the mite propagate rate of the powdered food products after opening
抄録
【目的】近年、保存状況の悪い開封後の粉製品(小麦粉、かつお粉など)にダニが大量発生する事がしばしばあり、粉製品中に混入したダニを摂取したことによる即時型アレルギー(アナフィラキシー)が多く報告されている。粉製品中のダニ繁殖率は温度との間に相関があると報告されている。そこで本研究では、ダニの混入したかつお粉および小麦粉を温度別で培養する事で、開封後の粉製品の保存状況がダニの繁殖に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 【方法】供試ダニは、研究室で累代飼育中のコナヒョウヒダニを用いた。培地は腰高シャーレに入れて、温度25 ℃、湿度64%のタッパー内で飼育した。実験に使用したサンプルは、かつお粉、小麦粉の2種類を用いた。試験は、腰高シャーレ内でサンプルとダニ飼育培地(約1200匹/g)とを10:1で混和し、温度4・25・40 ℃、湿度64 %のタッパー内で保存した。1、4 週間後に培地1gを精秤し、生ダニを一匹ずつ除去しながら全数を数え、結果を算出した。 【結果】温度別検討の結果より、温度4℃におけるダニ繁殖数が最も効果が低く、かつお粉で・小麦粉いずれにおいても、1週間の飼育でダニ数は0匹であった。また、4週間の飼育でも同様の結果であり、温度4℃での繁殖率は著しく低かった。また、温度40℃では、1週間の飼育でダニ数は、かつお粉で5.3匹、小麦粉で3匹であったが、4週間の飼育でいずれも0匹まで減少した。一方、温度25℃では、1週間の飼育でダニ数は、かつお粉では52.7匹、小麦粉は62匹であった。さらに4週間の飼育では、かつお粉は230匹、小麦粉は127匹まで増殖した事から、開封後の粉製品の保存状況は温度4℃すなわち、冷蔵庫での保存が最も適切であるという事が示唆された。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 28 (0), 79-, 2016
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680670376704
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- NII論文ID
- 130005264425
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可