ヒートアイランドによる夏季の東京の地上気圧日変化曲線:1950~69年と1990~2009年との比較

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タイトル別名
  • The diurnal variation curve of the station air-pressure due to the heat island in Tokyo in summer: Comparison in 1950-1969 and in 1990-2009

抄録

東京のヒートアイランド現象の進行に伴い,地上気圧の時別値データが得られる1950~69年(1期)と1990~2009年(2期)において,気圧の日変化にどのような変化が見られるかを比較・検討した。1期では日中の気圧低下が認められるが,2期では1期ほど明瞭な気圧低下は見られなかったこと,また夜間の気圧は,1期ではわずかに上昇する傾向が見られるのに対し,2期ではわずかに下降する傾向が見られた。この結果から次のようなシナリオが考えられる:高度成長期に相当する1期に進んだ人工被覆の増加によって日中の気圧低下がもたらされた。このため昼間により多く吸収された熱が夜間に放出され,空調の整備と合わせ人工排熱の増加につながり,2期の夜間の気圧の低下が生じた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680672148096
  • NII論文ID
    130005279666
  • DOI
    10.14866/ajg.2016a.0_100038
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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