盆地都市内外の夜間気温と気圧の鉛直構造
書誌事項
- タイトル別名
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- Vertical structure of nocturnal temperature and pressure in a basin city and a rural area
説明
盆地都市の場合,一般に郊外の方が標高が高く,晴天夜間郊外斜面から市街地に向かって山風が吹く.都市がなければ,盆地底には冷気がたまりどんどん冷えていく.山風は日没後強まるが,一晩中強く吹くことはない.盆地底に冷気がたまって冷えていくので,盆地底大気の密度は大きくなり,山風は侵入できなくなるからである.そうなると,盆地内の平地部に吹いていた山風は地表面よりも高いところで水平に吹くようになり,地上付近では風は弱くなる.ところが都市があると盆地底にはヒートアイランドが生じ,相対的に温かくなる.この疑問に答えるために,市街地と郊外にある二つの建物の屋上と地上において気象観測し,都市内外の夜間気温と気圧の鉛直構造を調べた.気圧の移動観測を行った10事例において、観測した気温の測定値により平均気温を求め,市街地上空の気圧を推定したところ,次のような結果になった.市街地屋上気圧は969.27hPaであり,郊外の気圧969.30hPaと比べわずかに低かった.快晴夜間であった3日間の平均値で市街地屋上面の気圧を推定したところ,郊外の気圧よりも0.1hPa低くなった.よって,郊外の空気が同標高の市街地上空に向かうことを妨げないように働く.郊外では安定層が形成されているが,市街地は不安定大気の状態であり,都市域に流入した大気が混ざっている可能性がある.
収録刊行物
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- 日本地理学会発表要旨集
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日本地理学会発表要旨集 2016a (0), 100118-, 2016
公益社団法人 日本地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680672452352
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- NII論文ID
- 130005279767
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可