都道府県別にみた近年の外国人の人口移動パターン

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タイトル別名
  • Migration Patterns of Foreigners by Prefecture in Recent Years

説明

日本人人口が減少に転じるなかにあって,外国人人口は量・割合とも一貫して増加傾向にあり,今後,外国人の人口移動を含む人口動態は,日本の人口に対して次第に大きな影響力を持つようになると考えられる。本研究では外国人に関する種々の統計を駆使し,都道府県別の外国人の転入超過数を男女年齢別,国内国際別に推定することなどによって,外国人の地域別人口動態に関する知見を深めることを主目的とする。具体的には,法務省「在留外国人統計」,総務省統計局「人口推計」,総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告」,厚生労働省「人口動態統計」の各種統計を用いることによって,年間の都道府県別外国人人口の変化を人口学的要因に分解した。その結果,一部の非大都市圏に属する県において,国際人口移動による外国人の増減率が非常に高い水準となるなど,基本的には国際人口移動が全体の変化を大きく規定しているが,国内人口移動や自然増減も一定の影響力を持っていることなどが明らかになった。国内人口移動をみても,全体の都道府県間移動数に占める外国人の移動数の割合は2014~2016年の3年間でも急増している。本研究により得られた知見は,社人研で行っている地域別将来人口推計の人口移動仮定設定にも示唆的な情報になると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680672668160
  • NII論文ID
    130006182638
  • DOI
    10.14866/ajg.2017a.0_100036
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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