体内のビタミンB12__の恒常性維持における腎臓の役割とそのトランスコバラミンレセプター

書誌事項

タイトル別名
  • タイナイ ノ ビタミン B12 ノ コウジョウセイ イジ ニ オケル ジンゾウ ノ ヤクワリ ト ソノ トランスコバラミンレセプター

この論文をさがす

説明

トランスコバラミン(以下, TC)は血液中のビタミンB_12(以下, B_12)を担送するタンパク質であり, 各組織の細胞にはTC-B_12を受け入れるリセプター(以下, TC-Rec)が存在し, これを介して細胞に取り込まれるのがB_12の唯一の取り込み経路である. 腎臓は体内のB_12レベルの恒常性維持に貢献していることが古くから示唆されていたが, その機構について詳しくは知られていなかった. これをBirnらが取り上げている. 彼等は過剰量のB12が生体に供給された時に, 腎臓はそれを大量に取り込んで貯蔵し, 逆にB_12の供給量が少ない時に蓄積していたB_12を放出して他の臓器がB12欠乏にならないように働いていることを示しているので紹介する. 彼等は60日間低B_12食餌(1kg当り0.003mgのB_12を含む)あるいは正常食餌(同, 0.041)で飼育したラット群をそれぞれB_12欠乏ラット群および正常ラット群とし, 正常ラットに実験期間の後半18日間毎日10μgのCN-Cblを皮下注射で与えたものをB_]12負荷ラット群とした.

収録刊行物

  • ビタミン

    ビタミン 79 (1), 32-34, 2005

    公益社団法人 日本ビタミン学会

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ