海岸砂丘地の植生と土壌のpH

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タイトル別名
  • Vegetation and pH of the soil in the coastal dune

抄録

チガヤを海岸砂丘地に海岸林を造成する場合の「つなぎ」として位置付け、現地導入試験の資料を得るため、山形県の庄内砂丘地、佐賀県の虹の松原砂丘地および沖縄県の伊計島海岸砂丘地に侵入したチガヤの土壌pHと土壌硬度について調査を行った。その結果、庄内砂丘地と伊計海岸砂丘地では土壌のpHが高く、虹の松原砂丘地では土壌pHが低かった。後者は前者に比べ、海からの影響をあまり受けていないためだと考えられた。また、チガヤと他の植生との混生地とチガヤ単純群落とでは、後者の土壌pHが低下傾向であった。これは、チガヤが広い適応性を示しているものの、チガヤの生育により最適な適応範囲に向かっているためではないかと判断された。土壌硬度も単純群落に向かうに従って低下傾向であった。これは、地下茎の旺盛な成長に伴うものである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680681947392
  • NII論文ID
    130007020461
  • DOI
    10.11519/jfs.114.0.422.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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