ササ型林床の木曽ヒノキ天然生林における伐採前林床処理後2年間の実生動態-実生の生残に影響するのはなにか?-
書誌事項
- タイトル別名
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- Seedling dynamics in 2 years after operation experimentation in natural cypress forest with sasa on forest floor
抄録
ササ型林床のヒノキ天然林ではヒノキの更新のために阻害要因となっているササを制御することが不可欠であるが、伐採後にはササの繁茂・回復力が旺盛で更新が上手くいかない場合が多い。また、ヒノキの実生の発生定着には鉱質土壌の露出等、立地環境を整えることが重要である。これらを踏まえ、更新を確実にするためには伐採前にササを制御し、地表処理を行い、前生稚樹を充分に確保した上で林冠を疎開することが有効と考えられる。このことを実証するため施業実験を木曽地方の天然生ヒノキ林で行っている。ササの制御は2013年から刈払いと抑制剤(フレノック)による方法を組み合わせて5処理(6回繰り返し)を行い、それぞれの処理区にリター除去区を設定し、ササの再生とヒノキ実生の発生消長を記録した。ここでは2013年、2014年にヒノキは充分な種子散布があり、2014年、2015年に多くのヒノキの実生が発生した。解析の結果、ヒノキ実生の発生密度にはリター除去の大きな効果が確認され、実生の生残率にはササ抑制の効果が確認された。林冠下での地表処理とササ制御を組み合わせた前更更新施業はヒノキ実生バンクの形成に有効な手段であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 515-, 2016
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680682122752
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- NII論文ID
- 130005166672
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可