日本の森林域における火山灰土壌の分布推定

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タイトル別名
  • Estimation for Andosols distribution on the forest area in Japan

抄録

全国およそ800地点の森林土壌について分析を行い、世界土壌照合基準に従い各土壌断面が持つアンディック層の厚さ、ならびにアンディック層の上端の出現深度を求め、アンドソルか否かを判定した。各地点のアンディック層の厚さ、およびアンディック層の上端出現深度から、地球統計学的手法を用いて日本の森林域における空間的な指標値の分布状態を推定した。この推定値に基づきアンドソルか否かの判定を行い、森林域における火山灰土壌の分布を推定した。 各地点の実測値においてアンドソルと判定された土壌は約22%であった。これらは北海道南部、東北北部、関東平野周辺、九州中・南部といった既存土壌図において黒色土が分布している地域に多く、また、それ以外の地域にも点在していた。一方、クリギング法では、アンドソルの分布は日本全体の約23%と推定され、実測値における比率とほぼ一致していた。しかし、クリギング法では、推定されたアンドソルの分布域が実測においてアンドソルの集中している地域に限られており、小規模な分布を反映できないことから、改善の余地がある。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680682402688
  • NII論文ID
    130005167118
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_652
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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