沖縄の亜熱帯林における水・熱フラックスとそのモデル化

書誌事項

タイトル別名
  • Water and energy fluxes and its modelling in the subtropical forest in Okinawa island.

説明

【目的】本研究では南西諸島における亜熱帯林の水資源保全機能の定量化と今後の森林管理への活用を目的として、当該地域における亜熱帯林の森林-大気間の水・熱交換量(フラックス)の解明とそのモデル化を行った。<br>【方法】沖縄本島北部の亜熱帯常緑広葉樹二次林内の微気象観測タワーにおいて、乱流変動法に基づく水・熱フラックスの連続観測を実施し、Penman-Monteith式により、潜熱フラックス(蒸発散量)のモデリングを行った。なお、今回の発表では2013年6月から12月にかけて観測されたデータの解析結果について報告する。<br>【結果】乱流熱フラックスは有効エネルギーの約6割となっており、熱収支のインバランスは非常に大きかった。潜熱フラックスは顕熱フラックスとほぼ同様の値で推移しており、熱帯雨林や暖温帯林での報告例に比べ、本森林では蒸発散量が少なく、顕熱へのエネルギー配分が大きい傾向にあった。発表ではこの原因について、可能蒸発散量(大気の蒸発要求量)と表面コンダクタンス、空気力学的コンダクタンスの側面から考察する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680682590464
  • NII論文ID
    130005474041
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_147
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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