火打山におけるライチョウ確認時の特徴にみる個体発見効率のよいエコツアーの検討

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration for an eco-tour design to efficiently find rock ptarmigan individuals based on observation characteristics

説明

高山帯に生息するライチョウ(絶滅危惧ⅠB類)を保全するためには、厳しい環境で生息情報を得る必要があり、既に登山技術を有する登山ガイドや登山者に着目したライチョウ市民参加型調査エコツアー(以下、ライチョウET)による情報収集手法が検討されている。鳥類の個体を確認しやすい調査条件(時期、調査者数、時間帯、天気)にはある程度の偏りがあるとされる。しかし、ライチョウは効率的にデータの取れる(個体を確認しやすい)調査条件が十分に明らかでないため、ライチョウETは調査条件を考慮して運営されていない。そこで本研究では、効率的にデータを取るために、調査専門家による過去のライチョウ調査記録を用いて、個体確認時の調査条件を明らかにすることを目的とした。過去6年分の調査記録を使用し、単位時間ごとに各調査条件の個体確認回数をまとめた。次に、各条件の違いによる「単位時間当たりの個体確認回数(以下、SPH)」に差があるかを統計解析により確認した。効率的にデータの取れる調査条件は、時期が残雪期、調査者数が8人以上17人以下、時間帯が15時台までであることが示された。また、個体確認と天気との統計的な関連性はみられなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680682697088
  • NII論文ID
    130005166625
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_190
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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