250mメッシュを単位としたシカ出現ハザードマップの開発

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タイトル別名
  • Development of sika hazard map by 250m mesh

抄録

【はじめに】ニホンジカ(以下、シカ)の密度は5×5kmメッシュ単位で算出されることが多いが、現場でのシカ害防除活動には広範なため活用しづらいという問題がある。現場での防除活動に役立てるために、より狭い250×250mメッシュ単位でシカの出現を予測できる「シカ出現ハザードマップ」を開発することを目的とした。【材料と方法】愛知県東部地域において、ライトセンサスとGPS首輪を用いたシカ11個体の追跡調査を行い、各メッシュでの夜間(19:00-5:00)のシカ発見数および測位数をカウントした。また、階層ベイズモデルを用いて、これらデータと各メッシュの環境情報(植生や地形等)とを統合することで、シカの出現しやすいメッシュを予測し、ハザードマップを作成した。さらに、行政職員対象のシカ目撃アンケート調査から、ハザードマップの精度を検証した。【結果と考察】スギ・ヒノキ林、水田、牧場の多いメッシュで出現しやすいというハザードマップを作成した。アンケートによるシカ目撃箇所と、ハザードマップの予測とは比較的一致していた。本ハザードマップを活用すれば、シカ柵やワナ設置箇所の検討などシカ害防除対策の効率を高めることができるだろう。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680683443328
  • NII論文ID
    130005166824
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_353
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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