放置竹林と管理竹林の地下部バイオマス

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タイトル別名
  • Comparison of belowground biomass in controlled and uncontrolled Phyllostachys bambusoides stands

抄録

本研究では,竹林が管理されずに放棄されることで林分の炭素貯留量が減少する可能性に注目し,京都府長岡京市内のモウソウチクが優占する管理竹林,管理再開竹林および放置竹林において炭素貯留量の推定を行い,竹林管理が林分の炭素貯留量に及ぼす影響について考察を行った。  林分の本数密度は管理竹林,管理再開竹林,放置竹林でそれぞれ1700, 4600, 6700 本/haであり,地上部バイオマスはそれぞれ34,98,155 t/haとなり本数密度の高いほど大きな値となった。また,地上部バイオマスの内訳において管理竹林では枝葉部の占める割合が他の竹林よりも大きかった。地下部バイオマスは,管理竹林,管理再開竹林,放置竹林においてそれぞれ79,109,99 t/haであり,各調査区における地上部バイオマスほどの明確な差異はなかった。管理作業によって1950年~2011年の間に搬出されたタケのバイオマスとあわせて期間中の総炭素貯留量を推定し林分間で比較したところ,管理竹林が最大となった。このほか,地下部バイオマスの水平・垂直分布とサンプリング法に与える影響についても考察した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680683711744
  • NII論文ID
    130005048890
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.724.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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