つくばの平地コナラ林における着葉状況と光条件の季節変化

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal changes of the foliation and light condition of the Quercus serrata stand on the even land in Tsukuba

説明

落葉広葉樹林の季節的な成長過程ならびに生理的な環境応答を明らかにするため、コナラの着葉状況と光条件の解析を行った。対象林分は森林総合研究所(茨城県つくば市)構内に造成された約30年生のコナラ林である。全天空写真による開空度、リター量、胸高周囲長の変化を2週間ごとに、また光量子密度(林内、林縁、林外の開空地)および温湿度の変化をロガーにより継続測定した。また3次元的な林分構造を調べるため毎木調査(DBH、樹高、枝下高、樹幹投影図)を行い、林縁部と林内部の光環境の違いによる個体間の樹形の違いを調査した。本調査地は林分の各辺が東西南北に面しており、東側に幅10m程度のアカマツ林が、北側に幅3m程度の作業道を挟んでヒノキ林があるが、南側と西側は開けている。南・西側の個体の幹は開けた側に大きく傾き、枝が張り出して樹幹は大きく、株立ち樹形が多く、樹高は比較的低い。一方、林内中心部に近い個体は幹がほぼ直立して樹高が高い。回収したリター量から林分全体の葉重量を推定するとともに、採取した葉の面積と乾重量の関係から林分全体の葉面積を試算した。また、開空度とリター量の2週間ごとの推移も調べた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680684141184
  • NII論文ID
    130005048861
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.699.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ