木戸川および富岡川水系におけるヤマメ、イワナ、アユの<sup>137</sup>Cs濃度

書誌事項

タイトル別名
  • <sup>137</sup>Cs concentration of three freshwater fish in Kido and Tomioka Rivers

説明

福島県双葉郡の木戸川および富岡川水系において、淡水魚に含まれる137Cs濃度を2015年5月に木戸川水系(福島第一原発より20-30km)でヤマメとイワナを、8月に富岡川河口付近(福島第一原発より約10km)でアユを捕獲、内臓を除いて乾燥後γ線計測を行った。ヤマメとイワナは自然繁殖したもの、アユには放流したものと自然繁殖したものがあった。 木戸川本流のヤマメとイワナでは137Cs濃度がほとんどの個体で100 Bq/kg乾重以下であったが、ホットスポットにあたる支流ではこれよりも大きく、ほぼ100-200 Bq/kg乾重の範囲にあった。魚種の違いによる差は認められなかった。富岡川のアユに含まれる137Cs濃度はほぼ400-500 Bq/kg乾重であった。放流したものと自然繁殖したものの間に差はないと考えられた。イワナとヤマメの胃からは陸生および水生昆虫が多数確認され、食物連鎖による放射性セシウムの濃縮が示唆された。一方、アユ数個体の胃を調べたところ、珪藻と思われる内容物ばかりであった。

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680684512256
  • NII論文ID
    130005166905
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_810
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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