協働型山岳環境修復・復元作業への地域外有志の受入は可能か?

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タイトル別名
  • Are volunteers come from elsewhere welcome to join collaborative mountain environment restoration activities?

抄録

飯豊連峰・朝日連峰は山形県・新潟県・福島県にまたがる山地であり,全国から多くの登山者が訪れる。深い山地に入り込む登山道は風化しやすい花崗岩地域であることや,維持管理にかかる人手の不足,登山利用者数の増加等から荒廃が進み,周辺植生の荒廃も急速に進んでいる。このような状況を背景に,両山地では山岳会・自然保護団体等の地域団体,国や地方自治体,学識経験者が連携して登山道の保全を進める連絡会・協議会が設立された。現在では,自然性高い景観を損なわないように配慮しつつ,荒廃箇所の保全作業が多様な主体の協働により進められている。小規模な保全作業は地方自治体から登山道の草刈りや避難小屋の管理を委託された地元山岳会が日常的に実施されているが,年に一度の大がかりな「合同」保全作業には関連する複数の山岳会から多くの参加があり,実施されている。この合同保全作業には地元以外から訪れる登山者の関心も高く,実際に当日参加する者もいる。専門的な知識や技術が求められる場に,「飛び入り」地域外有志の受入は果たして可能なのか。そこに課題・問題は無いか。議論すべき点を整理し,報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680684625408
  • NII論文ID
    130005166947
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_796
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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