アマゾン中央部の熱帯林における細根現存量の地域差
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- 野口 英之
- 森林総合研究所
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- Souza Cacilda Adelia Sampaio
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- Silva Rosiane Oliveira
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- Ourique Lucas Kosvoski
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- 諏訪 錬平
- 森林総合研究所関西支所
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- 梶本 卓也
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- 石塚 森吉
- 森林総合研究所 国際緑化推進センター
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- Pinto Alberto Carlos Martins
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- Lima Adriano Jose Nogueira
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- Santos Joaquim
- ブラジル・国立アマゾン研究所
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- Higuchi Niro
- ブラジル・国立アマゾン研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Regional difference in the fine root biomass in tropical forests of the central Amazon
抄録
アマゾンの熱帯林は極めて大きな現存量をもつが、森林の純一次生産量の多くの部分が配分されている細根について、この地域では断片的な情報しか得られていない。気候や土壌の違いによって、アマゾン域内の細根現存量には、地上部と同様に地域差が存在するものと考えられる。本研究では、ブラジル北西部に位置するサンガブリエル・ダ・カショエラ、ジュタイ、カパナ・グランジ、リオ・ウニニ、アウアチ・パラナおよびマナウスの6地域で細根の現存量を測定し、地域間での比較を行った。細根現存量は地域ごとに異なり(p < 0.001)、ネグロ川上流域のサン・ガブリエル(7.0 Mg/ha)で最も高く、ソリモンエス川流域のアウアチ・パラナ(3.4 Mg/ha)で最も低かった。細根現存量と地上部現存量および降水量との間には明瞭な相関関係は認められなかったが、他の支流域よりも地上部現存量が低いネグロ川流域のほうが、細根現存量は高かった(p < 0.01)。また、貧栄養の土壌で細根現存量が高い傾向があった。他の地域での研究結果とも比較すると、アマゾン域内では東から西に向かって現存量が増加する傾向が認められ、土壌の物理性、水分、養分等の影響が示唆された。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 616-, 2014
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680685137792
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- NII論文ID
- 130005474597
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可