森林内の地盤抽出に対する波形記録式航空機LiDARの有効性

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タイトル別名
  • Efficacy of Full Wave Form LiDAR for Ground Level Detection

抄録

航空機LiDARによる地盤計測が一般化しているが,森林や草地など植生が著しく繁茂した場所では,地表面からの反射強度が微弱なため高精度な地盤計測が困難な場合がある。そのような中,波形記録式航空機LiDARはレーザーパルスの反射を連続的な波形として記録できるため,従来見落とされていた地物や地表面からの微弱なリターンが取得でき,より高精細な地形計測が期待されている。本研究では,波形記録式航空機LiDARを用いて地盤計測を行いその効果を樹林地と草地で検討した。<br>樹林地では,落葉期と着葉期のそれぞれで1m格子での地盤データ欠測率を計算した。その結果,波形記録式航空機LiDARを用いた場合(以後,波形解析法)は従来の航空機LiDARを用いた場合(以後,従来法)に比べ,地盤データ欠測率が落葉期では約12%,着葉期で約6%改善した。特に混交林や常緑樹林では提案手法によって欠測率が減少し,より詳細な地形情報を取得できることが確認できた。<br>草地では,現地測量結果を用いてササ地における波形解析法と従来法の地盤計測精度を評価した。その結果,波形解析法を用いることで地盤面をより正確に抽出できることが確認できた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680685493888
  • NII論文ID
    130005490961
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_437
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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