カシ類樹木の葉内内生<i>Tubakia</i>属菌群集の生態
書誌事項
- タイトル別名
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- The ecology of <i>Tubakia</i> spp., endophytic fungi in evergreen oaks
説明
<p>Tubakia属菌はナラ・カシ類の病原菌である一方,カシ類葉に優占する内生菌としても知られる.本属菌は宿主選好性の存在や菌種間の病原性の差異が示されてきた.このような菌種間の差異は宿主樹種との関係と関連すると考えられるが,詳細は不明である.そこで,本属菌の感染動態を,展葉期の菌群集の推移,季節変動,地理的な差異について明らかにするとともに,胞子発芽率や病原性などの菌の生理生態的性質との対応を検討した.その結果,Tubakia属菌はカシ類2樹種以下のみから分離された宿主選好性の強い5菌種(スペシャリスト)と3樹種以上から分離された宿主選好性の弱い3菌種(ジェネラリスト)とに分けられた.さらに季節変動,展葉期の調査からスペシャリストは生育期である夏に優占し,ジェネラリストの感染を抑制していることが推測された.胞子発芽試験では,スペシャリストとジェネラリストで胞子発芽の低温耐性が異なった.接種試験では,病斑形成率および病斑面積からジェネラリストは一部のスペシャリストに比べて病原性が強いことが示された.以上より,スペシャリストは生育期に優占して病原性の強いジェネラリストの感染を抑制していることが考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 319-, 2017
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680685506048
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- NII論文ID
- 130007020784
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可