ピットフォールトラップによるオサムシ類の効率的な調査手法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Cost-effective sampling of carabid beetles using pitfall traps
説明
昆虫は種数が多い分類群であり、多様性評価のためのサンプリングには多くの時間と労力を必要とする。このため、調査期間の短縮やトラップ数の削減といった効率的な調査手法を開発することが求められている。本研究ではピットフォールトラップで得られたオサムシ類のサンプルをもとに各調査地の種数を予測するために必要なトラップ数の算出を行った。オサムシ類のサンプリングは2013年の6~8月に北海道芦別市の6つの林分(トドマツ林と天然林)で行った。各林分には、各月1週間、40個のピットフォールトラップを設置した。得られたサンプルはトラップごとに集計し、トラップ数(1~40個)に応じた推定種数をACE(Abundance Coverage-based Estimator)を用いて林分ごとに算出した。全てのトラップ(40個)を用いて得られた値を真の種数の推定値とし、真の種数の推定値を得るために必要なトラップ数を林分ごとに算出したところ、推定誤差を±10%まで許容すれば40個設置したトラップを20個に削減できることが明らかとなった。本研究はACEを用いることで限られたトラップから種数を予測でき、設置トラップ数を削減できることを示した。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 615-, 2015
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680685567744
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- NII論文ID
- 130005491141
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可