武尊山水源の森での生物相の研究

DOI

抄録

尾瀬高校では武尊山(ほたかやま)の特徴や生物相を総合的に研究するため、群馬県企業局が所有する武尊山「水源の森」や隣接する三合平で10年以上、継続して調査をおこなっている。<br> 今回、過去から現在まで得られたデータをまとめ、比較検討をおこなうことが必要があると考えた。さらに2013年、水源の森や周辺域でクロスカントリースキーのコース開発が行われ、自然へ影響を与える可能性があったため、現在の水源の森や周辺域の生物相を明らかにしたいと考えた。<br> その結果、植生調査からは、水源の森はヒメアオキ―ブナ群集とオオシラビソ群集の2つに分類できることがわかった。ほかにも各調査の結果をまとめると、武尊山には貴重種を含め、多様な動植物が生息していることや、水源の森の10年間の動態、生物相などが明らかになり、特にヒメアオキ―ブナ群集ではブナの実の豊凶に連動して、小型哺乳類の生態に変動が見られた。さらに、植生調査の先行研究(宮脇ら、1973)と私たちの研究結果を比較をしたところ、大きな差が見られなかったため、過去40年間で植生の変化は少ないと考えた。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680685780352
  • NII論文ID
    130005474175
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_200
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ