北海道石狩海岸における海浜植生の帯状分布

書誌事項

タイトル別名
  • Zonation of coastal sand dune vegetation in the Ishikari, Hokkaido, Japan

説明

砂丘海岸では、その立地条件から独特の植生が形成される。強風による海塩の輸送と飛砂、地表の不安定性に加え、高温、貧栄養、乾燥状態になりやすい。このような環境には一般の植物は適応できず、海浜環境に適した植物が群落を形成する。本研究では、海浜植物群落の種構造とその変化を把握することを目的とした。調査地の石狩海岸において汀線とほぼ直角に5m×5mの連続した植生調査区をカシワ林に到達する地点(275m)まで設置し、調査区ごとに出現種およびその被度を記録した。全出現種は36種で、そのうち最大被度2以上の種は18種、最大被度4以上の種は5種だった。汀線側ではハマニンニクやハマヒルガオを主とし、その中にコウボウムギ等が点在する海浜植物群落が形成されていた。ススキなどの普遍的な種は内陸に向かって徐々に優占的になった。汀線からカシワ林に至るまでハマニンニク帯、ハマヒルガオ・ススキ帯、ハマナス・ススキ帯、クマイザサ帯というように、50m~75m間隔で優占種が変化する帯状構造が見られた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680685907584
  • NII論文ID
    130005490702
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_283
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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