画像編集ソフトを用いた全天空写真の適正な2値化手法の検討II-白飛びおよび黒潰れを除去した画像による解析-
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- 齋藤 武史
- 森林総合研究所東北支所
書誌事項
- タイトル別名
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- Image binarization method of the hemispherical photography II -with reducing over and under exposure area-
説明
様々な条件で撮影した全天空写真を適切に2値化して解析することを目的に、画像編集ソフト(Adobe Photoshop CS4)を用いて、2値化に伴って発生する白飛び、黒潰れの除去および太陽周辺の白飛び部分の解析除外処理とを施した2値化画像を調整し、これらの調整処理による解析結果の改善効果について検討した。明るい条件下で撮影した全天空写真の場合には、天頂付近の樹冠周辺や、幹および下層植生からの反射光による白飛びの部分を選択して除去(黒く)し、目視で空と識別出来る部分だけを白と識別した2値化画像を調整することにより、完全曇天日の林内で実測した相対日射量、相対光量子量に近い散乱光のサイトファクターを算定することができた。晴天日に撮影した全天空写真の太陽周辺に発生する白飛びについては、解析結果に及ぼす影響が比較的小さく、解析除外処理による改善効果は小さかった。これらの処理を行うことにより、従来の2値化手法のアルゴリズムでは適正な2値化が困難とされた撮影条件(プログラムオート撮影等)で撮影した全天空写真であっても、目視で空と樹冠とが識別可能な写真については、適切な2値化画像を調整して解析することが可能であった。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 98-, 2014
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680685987456
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- NII論文ID
- 130005474898
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可