「自伐」的森林管理による地域活性化-鳥取県智頭町葦津財産区を事例に-

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Forest Management by the Group Work of Community Residents Contributing to Vitalization of the Rural Community

説明

鳥取県智頭町では日本1/0村おこし運動や百人委員会よる地域活性化対策が行政,住民の協働によって進められており,そこでは「手づくり自治区」(小田切,2009)の特徴を備えた旧村単位の地区振興協議会および各旧村に存在する財産区が中核的な存在として注目されている(家中,2013)。また,百人委員会の発案で定年帰農者や高齢者等の副業的自伐林家を育成し,担い手のすそ野を広げる木の宿場プロジェクトが2010年より開始された。その流れを受けて木の宿場プロジェクト実行委員長の発案で,葦津財産区でも財産区有林を財産区メンバーによる共同作業=「自伐」的に管理する試みが始まった。葦津財産区(1,270ha)は以前は林業事業体への施業委託,立木販売を行っていたが,官行造林地を買い戻したことを機に,定年退職者を中心に集まった12人による「自伐」的管理(特に間伐材の伐出・出荷)が行われ,葦津集落の財政に一定程度寄与している。本研究では,「自伐」的管理に転換した葦津財産区を対象に2014年に聞き取り調査を実施し,「自伐」的管理前後の経営状況の変化とそれが地域社会の維持・活性化に果たす役割を明らかにする。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680686177152
  • NII論文ID
    130005490892
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_4
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ