<i>Raffaelea quercivora</i>のゲノム解析

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タイトル別名
  • Draft Genome sequence of <i>Raffaelea quercivora</i>

抄録

<p>Raffaelea quercivoraは子嚢菌類のうちオフィオストマ科に属する有性世代が確認されていない糸状菌の1種であり、現在日本国内で問題となっているナラ枯れの主要な原因の一つである。これまでのところ、ナラ類の集団枯損を引き起こすカシノナガキクイムシとのみ随伴関係にあり、キクイムシの体表、マイカンギアで運ばれるが、その種特異性に関わる因子は不明である。また、宿主樹体内に広がり、通水阻害を引き起こすが、宿主の防御反応をどのように打破しているか不明なままである。これらを明らかにするためのゲノム情報の整備を行う目的で、本菌の基準菌株(JCM11526)についてゲノム解析を行った。その結果、25862907bp、82コンティグ、26スキャホールドのゲノム情報が得られた。そこから8906個の遺伝子を推定した。ゲノム中2.5%が反復配列であった。また、DrugBank databaseに基づき1686個のドラッグターゲットとなる遺伝子を特定した。本成果は基礎知見の拡充のみならず、新たな防除手法開発や、抵抗性育種などにつながると予想される。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680686390656
  • NII論文ID
    130007021336
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_670
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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