カラマツヤツバキクイムシをピネンで誘引できるのか?
書誌事項
- タイトル別名
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- Can pinene attract larch bark beetle Ips subelongatus?
抄録
<p>キクイムシは、集団で樹木を攻撃するために集合フェロモンを利用するほか、衰弱した樹木を探索するために樹木由来の揮発性物質であるモノテルペンなどをカイロモンとして利用する。Ips属の場合、カイロモンによるフェロモンの誘引効果の増幅が報告されたが、その事例は未だ少ない。また、カイロモンとしての効果のある成分も種によって異なった。そこで、カラマツ類を枯死させるカラマツヤツバキクイムシ(Ips subelongatus、以下カラヤツ)を対象として、フェロモンや樹木由来成分を誘引剤として用いたトラップ試験を行った。その結果、アルファピネン単体あるいは樹木由来成分3種の混合物(アルファピネン、ベータピネン、3カレン)のみではカラヤツを誘引できなかった。カラヤツのフェロモンの主成分の一つであるイプセノールのみを用いたトラップとイプセノールと樹木由来成分3種の混合物を同時に用いたトラップを比較すると樹木由来成分を同時に放出したトラップの捕獲数が多かった。しかし、樹木由来成分による増幅効果は不安定で、誘引効果がそれほど上がらない場合もあった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 601-, 2017
日本森林学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680686625792
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- NII論文ID
- 130007021432
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可