シラカシ枝枯細菌病菌とモモせん孔細菌病菌との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Relation between the pathogens of bacterial shoot blight of <i>Quercus myrsinifolia</i> and peach bacterial leaf spot
抄録
シラカシ枝枯細菌病菌はシラカシに枝枯れを起こすXanthomonas属細菌の新しい病原型と思われたが、宿主範囲の調査を目的とした有傷接種試験において、アンズの枝に壊死斑様の反応を起こしたので、モモせん孔細菌病菌(Xanthomonas arboricola pv.pruni)と表現形質、遺伝的類似性、宿主特異性について比較検討した。その結果、表現形質についてX.arboricolaの他の病原型とは大きな相違がなかったが、モモの病原型とは栄養素要求性、デンプンの加水分解性等、複数の点で異なった。gyrB遺伝子の分子系統解析の結果、シラカシの病原菌は系統樹上でX.arboricolaの他の病原型とは、やや離れた位置にモモの病原型と共に同一の小クレードを形成したことから、両菌は近縁な関係にあることが分かった。宿主特異性について相互の宿主へ再度接種試験を試みた結果、シラカシの病原菌はモモ葉上で、初期病斑様の白斑を形成するが、褐変化とせん孔が速やかに起きて病斑が分離・脱落すること、また再分離頻度も高くないことなどから、自然宿主と成り得ないと判断された。よって両菌は宿主特異性の点で一致せず、異なる病原型であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 188-, 2015
日本森林学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680686887424
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- NII論文ID
- 130005490619
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可