千本山スギ天然更新試験地の経過

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • The progress of natural regeneration experiment in Senbonyama mountain

抄録

高知県東部に分布するスギ天然生林に関しては、これまで天然更新施業の確立を目的として成立過程の究明、択伐施業の導入試験、天然下種更新などの調査・研究が行われている。天然林を管理していくうえで約90年もの間、固定試験地の長期調査をしている試験地は全国でも珍しく重要である。高知営林局魚梁瀬営林管内の千本山天然更新試験地はスギ、ヒノキ、モミ、ツガ、広葉樹からなる天然生林分に設置されており、この林分に対してスギを主とする択伐林に誘導するための様々な更新補助施業が行われてきた。天然生林分の動態と施業の効果を明らかにするために1925年(大正14年)から2014年(平成26年)まで13回にわたり定期調査が行われており、今回は2014年(平成26年)に行った継続調査の結果を報告する。過去の調査データおよび今回の調査結果から林分構造の推移とともに林分生長量、枯死率などを明らかにした。試験地設置時から継続して調査している個体は良好な成長を示すものもあったが枯死する個体もあった。このような解析結果から過去の施業の効果について考察を加えた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680686902144
  • NII論文ID
    130005490730
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_214
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ