飯豊連峰・朝日連峰における山岳関係者協働による登山道保全作業

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タイトル別名
  • Conservation works in collaboration to maintain trails in Iide and Asahi Mountain Ranges

抄録

飯豊連峰・朝日連峰は山形県・新潟県・福島県にまたがる山地である。ブナ林が広がり,渓谷が深く刻まれる両山地は日本有数の豪雪地帯であり,風衝草原や雪田植生のお花畑が広がる。その雄大な自然景観は人気が高く,多くの登山者が当地を訪れる。<br> 深い山地に入り込む登山道は,古くからの山岳信仰により自然発生した道や林野の巡視活動等に利用されてきた道である。風化しやすい花崗岩地域であることや,維持管理にかかる人手の不足,登山利用者数の増加等から,登山道や周辺植生の荒廃が急速に進んでいる。<br> このような状況を背景に飯豊連峰では2006年に,朝日連峰では2009年に山岳会・自然保護団体等の地域団体,国や地方自治体,学術経験者が参加して登山道保全に関する意見や情報を交換する場として連絡会・協議会が設立された。現在では,自然性高い景観を損なわないように配慮しつつ荒廃箇所の保全作業を合同で行う協働型作業が多様な関係者の参加によりなされている。今回は,これまでの経緯や活動履歴を時系列に沿って整理し,そのような協働型作業により山岳環境の保全がどのように進みつつあるのかを報告する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680686920960
  • NII論文ID
    130005490658
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_205
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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