北海道のカラマツ人工林の土場におけるパルプ丸太の出現パターン

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タイトル別名
  • Effects of stand age and top-end diameter on pulp log selection in larch plantations

抄録

針葉樹人工林から搬出される丸太がすべて輸送資材や合板、建築用材などの一般材として扱われるわけではない。末口径が小さく利用径級に満たない丸太や曲りや腐朽などの欠点が著しいものは製紙用などの原料材(パルプ材)として扱われ、一般材と区別される。パルプ材の単価は一般材に比べて低いため、林分から搬出されるパルプ量の大小は収益に大きく影響する。そのため、パルプ丸太出材量を把握することは林業経営において重要である。そこで、北海道のカラマツ人工林を対象に土場におけるパルプ丸太の出現パターンを把握するため、林齢15年~64年の73林分の土場において調査を行い,209,907本の丸太について末口径(D)と材長の測定を行った。一般化線形混合モデル(分布族=ポアソン,リンク関数=log)を用いてパルプ丸太本数(PN)に与えるD、林齢、伐採方法(主伐・間伐)の影響を解析した。得られたモデルの係数を用いて、PNとD、伐採方法との関係を図示した結果、D30cm以下の範囲ではDの増加とともにPNは減少し、それ以降、PNは横ばいで推移した。伐採方法によってもPNが異なり、Dが同じ丸太であれば主伐時に比べて間伐時にPNが増加するパターンが認められた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680687099136
  • NII論文ID
    130005491242
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_709
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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