電子商店街における収益性コントロールの歴史的分析

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タイトル別名
  • A Historical Analysis of Profit Model on Virtual Malls

抄録

1990年代後半よりの電子商取引急成長に対応して,仮想商店街に代表される加盟店ビジネスモデルは,加盟店数や会員数を伸ばし,著しい成長を続けている.しかし,急成長の裏側で撤退した主催企業も多く,持続的競争優位の構築が重要な課題となっている. 当研究では,加盟店ビジネスモデルの代表例として、楽天市場の時系列の収益性変化に着眼し,同社においては、デジタルビジネスで存在するとされる「収益逓増の法則」が成立しないことを示すとともに,同市場における「1店舗当たりの収益性を維持するための戦略」について分析を行った.その結果,同社の加盟店ビジネスモデルには,収益性を維持するための課金体系の変更のみならず,それに伴う負担額増大が加盟店の離脱に繋がることを防ぐ強固な囲い込み戦略があることが分かった.ただし,この囲い込み戦略が将来とも有効である保証はない.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680687400448
  • NII論文ID
    130007021750
  • DOI
    10.11497/jasmin.2006f.0.28.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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