播種による1年生カラマツコンテナ苗木生産方法の開発

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タイトル別名
  • Study of 1-year old container seedling production by sowing on Japanese larch

抄録

【目的】コンテナ苗木が造林経費の削減に寄与すると期待され,ここ数年,国有林,道有林で試験植栽が実施されている。しかし北海道の造林樹種では育苗技術が確立されていない。そこで初期成長が早くコンテナ育苗に最も適していると考えられるカラマツのコンテナ育苗試験を実施した。【方法】温室内で形状,大きさの異なるコンテナに植栽時期(3月19日,4月19日,6月3日),用土(ピートモス,ココピート単独またはパーライト混合),施肥量を変えてカラマツ種子を播種,育苗した。5月,7月,8月,10月に苗長を測定し,10月には根元径の測定と根系のサンプル調査を実施した。【結果】播種時期別に見ると3月19日播種の成長が最もよかった。コンテナの形状,サイズ別に見るとリブ付き150-300cc,サイドスリット付き220ccの成長が良好で,サイドスリット付き120ccの苗が小さかった。用土による違いはなかった。施肥量別に見ると元肥窒素含有量640mg/L,追肥窒素含有量100ppm(週1回)の成長が良好で,それ以上施肥量を増やしても成長量は増加しなかった。成績が良好な処理区では平均苗長30cm,平均根元径3mmを超え,播種後1生育期で植栽可能な大きさまで成長した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680687545216
  • NII論文ID
    130005474547
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_548
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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