自然学校へ行こう ~持続可能な農山村社会の実現を目指した大学の講義プログラムの効果~

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タイトル別名
  • The effect of the university lecture program which aimed at realization of sustainable country society

抄録

自然体験活動をベースにしながら、地域の資源を活かしたソーシャルビジネスを興していくことで持続可能な農山村社会をつくっていく一連の活動や組織を「自然学校」と呼び、豊かで持続的な未来社会を創造する新しい仕事として注目されている。鹿児島大学では、このような新たな仕事を切り拓いて行ける人材育成を目指して、「自然学校へ行こう」という講義を共通教育科目として2014年度前期に開講した。講義には九州を代表する10人の自然学校経営者を毎回ゲスト講師として迎え、各地の自然学校の取組と社会的意義を熱く語ってもらった。この講義は300人余りの学生が受講し、まずは多くの学生に自然学校を知ってもらうという目標は達成できた。終了後のアンケートでは、受講者の97%が「授業内容に満足した」と答え、11%が「将来自然学校の仕事をしたい」、38%が「自然学校の仕事も将来の選択肢として考えたい」と答えた。一方、本講義の次の段階である「自然学校インターシップ」という授業も同時に開講したが、受講者はわずかしかいなかった。今回の講義の効果と課題を踏まえ、学生の起業マインドとスキルを育成できる自然学校の実践的授業プログラムを研究開発していきたい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680687603200
  • NII論文ID
    130005491351
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_810
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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