水資源確保のための薄い冬季過冷却積雲への液体炭酸撒布実験

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タイトル別名
  • LC Artificial Rainfall into thin Cumulus Cloud for Water Resources in Winter

抄録

地球温暖化の影響下では,極端な多雨か極端な少雨の発生頻度が増加すると言われている.  従来,わが国では,干ばつ(渇水)防止のために,度々,ヨウ化銀(AgI)やドライアイスを用いた人工降雨法が,実施されてきた.しかし,これらの方法では問題点が多く,雲内の多量の過冷却液体雲水を効率良く降水に変換できなかった.そこで,この問題を解決するために,1999年2月2日から「液体炭酸を用いた新人工降雨実験」を実施し,良い結果を得ている.しかし,これらの実験やシミュレーション結果から,どうしても「雲の厚さが2000m以上」必要であった.しかし,2007年と2008年の実験から,雲の厚さが,1000m程度の「非常に薄い冬季過冷却積雲」からも地上に降水をもたらすことにも成功したので,本稿では,最近の2例{実験A(2007年2月4日)と実験B(2008年1月17日)}の実験結果を報告する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680688028032
  • NII論文ID
    130005050861
  • DOI
    10.11520/jshwr.21.0.9.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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