RCM出力の頻度分布を考慮したバイアス補正

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タイトル別名
  • Bias correction of RCM output considering frequency distribution

抄録

本研究では各機関から提供される地域気候モデル(RCM)出力値に含まれるバイアス情報を効率的に検出・補正する手法の開発を行う。モデル格子数や格子位置が変更された場合にも迅速にモデルの性能評価を行えるように、できるだけ汎用的なシステムを構築することを目指す。個々のグリッド毎にバイアス情報を算定しても情報が多くなりすぎる上に、検証情報の関係で評価不可能な格子が出てくるため、水系別あるいは都道府県別といった領域単位でモデル評価を行う。バイアス検出では各気象要素の月平均値のみならず頻度分布を算出し、各階級別にモデルバイアスを評価する。バイアス補正では、領域別の月平均値をできるだけ観測値と一致させることに留意しつつ、極値(頻度分布の両側の裾野部)の再現性を高めるべく、各階級別に補正係数を調整するアルゴリズムを考案した。極端に頻度分布形状が外れている場合を除き、概ね良好に頻度分布が修正されることを確認した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680688095104
  • NII論文ID
    130005050810
  • DOI
    10.11520/jshwr.21.0.43.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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