気候変動を考慮したヴィクトリア湖の持続可能性評価

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タイトル別名
  • Estimation of Sustainability of Lake Victoria Considering Climate Change

抄録

東アフリカに位置するヴィクトリア湖(68,800km3)は湖岸周辺300万人以上の生活を支えるとともに、白ナイルの源流として下流国にも大きな影響を与えている。先行研究によれば、湖からの流出地点において2000年に運用を開始した水力発電ダムの放流操作と、同時期に発生した旱魃の影響によって、ヴィクトリア湖は2000年代前半に急激な水位の低下を見せ、周辺国を動揺させた。本研究では陸域水循環モデルを本流域に適用し、20km格子の超高解像度全球大気モデル(MRI-AGCM3.2S)による実験結果を用いて。将来気候下における湖の長期水収支を評価することで、湖の運用が持続可能であるか評価した。本研究により、ヴィクトリア湖集水域において将来気候下における水資源賦存量の大きな増加という結果を得、湖の持続可能な運用には本研究で採用した現行のダム操作と異なる操作規則を設定する必要があることがわかった。今後は、複数のGCM プロダクトを用いた解析を通して、より信頼度の高い評価とすることを目指す。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680688821504
  • NII論文ID
    130005481928
  • DOI
    10.11520/jshwr.27.0_100013
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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