貯留関数法の大規模洪水に対する適用性

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タイトル別名
  • Applicability of storage function method to large-scale floods

抄録

洪水防御に関する計画の基本となる基本高水等を定める際に、我が国では流出解析手法として貯留関数法が用いられている。貯留関数法のパラメータは既往洪水のデータを用いてパラメータ同定を行うことで得られたものが用いられている。しかし、そのようなパラメータを用いた貯留関数法が既往洪水の規模を上回るような大規模洪水に対してどれほどの再現性を発揮しうるかということは大規模洪水のデータ不足などの理由もあり、未だ確認されていない。ところが、平成23 年に台風12 号の影響により熊野川で既往の洪水を遥かに超える規模の洪水が発生し、甚大な被害をもたらした。今後このような災害を起こさないために、貯留関数法の既往洪水の規模を遥かに超える大規模洪水に対する再現性の検証、既往の規模の洪水から得られたパラメータが既往洪水を遥かに超える規模の洪水に対して発揮する再現性の検証を行う必要がある。よって本研究では既往洪水及び平成23 年の大洪水のデータからパラメータを同定したのち、同定計算及び他の洪水の再現計算を行い、その再現性について分析した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680689228288
  • NII論文ID
    130005050897
  • DOI
    10.11520/jshwr.26.0.146.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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