局地豪雨を対象とした降雨履歴がピーク流量に与える影響評価
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- 小窪 一毅
- 北見工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of the Influence of Rainfall History on Peak Discharge of Local Heavy Rainfalls
抄録
2010年8月23日に北海道上川地方を中心とした,忠別川流域で立ち上がりの鋭い流出を伴う局地豪雨が発生した.この降雨により,上忠別橋付け根部分の道路陥没や道道天人峡美瑛線の一部が決壊する等の被害が報告された.この降雨には主要降雨イベント以前に先行降雨(降雨履歴)を伴っていたことが確認されており,降雨履歴の流出に対する寄与が指摘されている.そのため,治水や防災を考える上で高降雨強度の考慮は重要となる.そこで本研究では,北海道東部に位置する一級河川常呂川の支流であるオロムシ川を対象領域とし,AMeDASより降雨データ入手し,日降水量の降雨強度の変化傾向の確認をSDIIとMann-Kendall検定を利用して行い,分布型流出モデルを用いることで,降雨履歴がピーク流量に与える影響評価を行った.その結果,対象領域であるオロムシ川流域における高強度降雨の発生頻度の上昇,降雨強度の上昇が確認された.さらに,ピーク流量は降雨履歴により大きく影響し,降雨イベントの違いにより,ピーク流量の増加にも違いが確認された.
収録刊行物
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- 水文・水資源学会研究発表会要旨集
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水文・水資源学会研究発表会要旨集 26 (0), 150-, 2013
水文・水資源学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680689229312
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- NII論文ID
- 130005050899
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可