温暖化の進行を想定した大気条件を用いたシーディングによる豪雨抑制効果に関する数値実験

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タイトル別名
  • STUDY ON THE MITIGATING EFFECT BY CLOUD SEEDING ON TORRENTIAL RAIN IN CONSIDERING ADVANCED GLOBAL WARMING

抄録

近年,温暖化に起因すると思われる異常気象災害が年々深刻になりつつある.我が国においても,都市部における短時間豪雨の増加とそれに伴う被害の深刻化が懸念されており,温暖化への対応策の構築が防災上大きな課題となっている.一方,降水現象を人為的に操作する手法としてクラウド・シーディング(シーディング)を用いた人工降雨技術(気象制御手法)の研究が行われている.シーディングを用いることで豪雨を抑制出来る可能性が示されているが,温暖化進行時に発生しうる集中豪雨に対してもシーディングが有効な気象制御であるかは検討されていない.そこで本研究では,革新プロによるGCM20(MRI-AGCM3.2S)の出力データを基に大気条件を作成し,メソ気象モデルMM5 を用いてシーディングに関する数値実験を行うことで,温暖化進行時に発生しうる集中豪雨に対して豪雨抑制効果がどの程度期待できるか検討した.その結果,シーディングの実施条件によっては領域最大降水量が約16 %減少し,温暖化進行時に発生しうる集中豪雨に対しても有効な気象制御手法である可能性が示された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680689252608
  • NII論文ID
    130005050889
  • DOI
    10.11520/jshwr.26.0.132.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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